ドS王子と平凡少女



「待ってましたよ。直人くんに由愛ちゃん。」


「甘野さん!なんでいるんですか!?今日って定休日ですよね?」


甘野さんはこのお店のオーナーさんで私が小さい頃からお世話になっている人だ。


「今日は由愛ちゃんのためだけにお店を開いたんだよ。」


「なんで……」


「直人くんに頼まれてね。」


甘野さんは目もとにしわをよせながらふわりと微笑んだ。




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