友達以上、恋人未満
第1章
プロローグ
放課後、旧校舎と小体育館の間の中庭。
グランドが一望出来るその場所は、もはや私の定位置。
グランドを向きフルートの音色を響かせる。
対するグランドにはやる気のないサッカー部の姿。
その横にある第一グランドでは野球部が必死に声出して頑張ってるっていうのに。
「…うぅ、寒い」
流石に楽器吹くだけの吹部に冬、外で練習ってのは厳しい。
だけど、教室に入ったら見れないから。
この景色も、彼も。
「明奈ー、早く楽器片付けなー
下校時刻過ぎちゃうよー」
「はーい、今行きまーす」
ーーーあ、今、
サッカー部の彼と目が合った。
ここで練習するようになってから目が合うようになった、名前も知らない同じ1年生の彼。
いつから私も目で追ってるんだろう。
「明奈ーー!早くー!」
「あ、はーい!」
グランドが一望出来るその場所は、もはや私の定位置。
グランドを向きフルートの音色を響かせる。
対するグランドにはやる気のないサッカー部の姿。
その横にある第一グランドでは野球部が必死に声出して頑張ってるっていうのに。
「…うぅ、寒い」
流石に楽器吹くだけの吹部に冬、外で練習ってのは厳しい。
だけど、教室に入ったら見れないから。
この景色も、彼も。
「明奈ー、早く楽器片付けなー
下校時刻過ぎちゃうよー」
「はーい、今行きまーす」
ーーーあ、今、
サッカー部の彼と目が合った。
ここで練習するようになってから目が合うようになった、名前も知らない同じ1年生の彼。
いつから私も目で追ってるんだろう。
「明奈ーー!早くー!」
「あ、はーい!」