イケメン副社長にほだされました
epilogue



今夜も、月が見える部屋で美しい熱帯魚たちとともに真司の帰りを待っている。



でも、変わったことがいくつかある。



その一つは待つ城が変わったこと。

真司に社員寮へ移ったことを伝えたら問答無用で、真司のマンションへと引っ越しさせられた。


さすがにベンツに乗ってるような人の住んでる城はすごく広くて、突然住人が一人増えたって、何匹増えたってどうってことないみたい。


私は社員寮を気に入りつつあったし、美咲ちゃんや総務から怪しまれてるしで、半ば強制的なこの引っ越しに不服もあったけど、なんだかんだ嬉しくて堪らなかったりして。


真司が、一応同棲するからには親に挨拶したいなんて言ってくれたもんだから目に見えて浮かれている。愛理が呆れるくらいに。

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