イケメン副社長にほだされました
「行ってちゃんと話してきたほうがいいですよ。」
いつもの1.5倍大きな声で、真っ直ぐ副社長の目を見ながらいう岡崎ちゃん。
格好いい。
「行って来い。」
静かにそう言った社長に、副社長が頷いた。
なんか副社長って女慣れしてそうなのに意外と不器用だったんだな。
これはいいネタになるぞ。
そうだ、那月製薬の美人受付嬢、沙耶香ちゃんに今度会ったら話そう。
沙耶香ちゃん副社長のファンだからな。きっと、驚くだろうな。
そう思いながら手帳を開き、那月製薬に行く日にちを確認した。
副社長の最愛の人がその沙耶香ちゃんだと気づくのは少し後の話。
おまけ:plage営業マン 中津徹の話。
【完】