イケメン副社長にほだされました
過ちの続き。
「沙耶香さん、今日何かあるんですか?」
「えっ?なんで?」
「なんだか時計をずっと気にしてたから。あ!彼氏とデートですか?」
勤務時間が終わり、更衣室で制服を着替えていると、興味津々に目を輝かせた美咲ちゃんが興奮気味に聞いてきた。
「ち、違うよ!ただ、疲れてたから早く上がりたかっただけ。」
「なあんだ。そうなんですね。」
つまらなそうに口を尖らせる美咲ちゃんに何も言えなくなった。
なんでここで、うんって頷けないんだろう。
思わずため息がでる。