イケメン副社長にほだされました
ーーーーーーー
ーーーー
ーー
相当疲れていたのか、私を抱くと彼はすぐに寝てしまった。
しかも、爆睡だ。
今夜はロクに会話もしていない。
ご飯も食べてない。
本当に私の身体だけが目的なんだな、そう再確認させられて折角埋まったはずの心の隙間がまた開いていく。
起きているときは決して見せてくれない彼の無防備な顔を月が照らす。
見上げると、今日は満月だ。
ああ、そういえば前回彼が来た時も満月だったな。
だとすると、その間は何日くらいだろう。
一瞬考えてすぐに止める。考えたって虚しくなるだけだ。