イケメン副社長にほだされました
いつ来るか分からない真司をこの部屋で待ち続けて2年と少し。
だから、話をするにしても部屋で待ち続けるしか能がない。
というか本当は怖くて逃げてるだけだけど。
でも、今度こそははっきりさせないと。
よし。電話しよう。
いや、電話は怖いからLINEしよう。うん、そうしよう。
枕元に置いておいたスマホを暗闇の中で探る。
ああ、出会った頃はまだ私ガラケーだったな、なんて懐かしみながら。