イケメン副社長にほだされました
一体どうやって帰ったか分からない。
ああ、ご飯食べなきゃ。
でも体だるいな。動きたくない。
こういうときの一人暮らしって困る。
普通は彼氏に助けを求めるものなんだろうな。
はあ、自分でなんとかしなきゃ。
最後の力を振り絞ってソファから立ち上がると、
ーーーーーピンポーン。
インターフォンだ。でも出る気力なんてないよ。
よし、今日は無視だ。許してね。
『ーーー俺。』
モニターに映るのは、いつものように無表情な真司だった。