イケメン副社長にほだされました
心の中がモヤモヤと期待が入り混じり、すごく変な気分。
残りの就業時間外は、なんとか眉間に皺を寄せないように努めた。
「あっ!沙耶香さん!」
終業時刻まであと15分になったとき、隣の美咲ちゃんが声を上げる。
「どうしたの?」
「これ、中津さんのですよね?」
美咲ちゃんが差し出した封筒をみると、Plageの社名が入っていた。
受付ボードに忘れて行ってしまったみたいだ。
全然気がつかなかった。
急いで以前貰った名刺を見ながら中津さんに電話をかける。