イケメン副社長にほだされました
Plageは電車で一駅だし、そんなに遠い距離じゃないので全然苦にならない。
それに、真司に会えるかもしれないという下心も少し。
『まじ?!うわっ、助かる。ありがとう。』
本当に嬉しそうに言う中津さんに少しだけ罪悪感を抱いてしまいつつ、電話を切って封筒を用意。
終業時刻になるとすぐに更衣室に向かった。
軽く化粧を治し、髪の毛を整える。
今日の服は、水色のシャツワンピにカーキ色のロングカーディガン。
足元は黒のトレンカに何の変哲もないパンプス。
うーん、普通。
もっと可愛い服着てくれば良かった。
て、やっぱり私下心しかないや。
いやいや、責任持って中津さんの封筒を届ける。それだけだ。
別に真司に会いに行くわけじゃないんだから。落ち着け、私。