イケメン副社長にほだされました

「どうしたんだ?」

「これ、忘れてたみたいだから。」

「あぁ、悪いな。とりあえず、中入れ。」


ばん、と音がする。
きっと、扉が閉まったんだ。


真司の声、ひどく優しかった。
あんな声、聞いたことないよ。


中咲 泉。


あの人が真司の本命なの?

聞くまでもないか。
とんでもない美人だったし、なにより真司のあの声色、態度。

仕事場に入れるなんて。


決定的だよ。

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