イケメン副社長にほだされました
昔、おばあちゃんが言っていた。
災難は畳み掛けて来るものだと。
電車から降りてマンションへと向かう帰路、事件は起きた。
真司とあの美人さんについて悶々と考えていると後ろから聞こえてくる不自然な足音。
私が足を止めると、後ろの足音も止まる。
どう考えてもおかしい。
そういえば、電車の中で酔っ払いらしきおじさんと目が合ったな。
もしかして、それ?
何にしても怖すぎる。
決意を固め、スマホを握りしめた。
よし、走ろう。