お面妖狐 〜覚醒妖狐と沖田総司〜 Ⅱ
神の新の力…。
じゃあ、この声の主は神様?
ーー「受け取ってくれますか?」
『…はい。総司を、みんなを守れるなら』
ーー「覚醒するには2日苦しまないといけ
ません。
もしかしたら、死ぬ可能性もあります。
それでも白夜は…」
『少しでも可能性があるなら。
私はやりますよ』
総司を置いて死ぬなんて考えられないし。
みんなも死んだら悲しいじゃん。
ーー「わかりました。
覚醒は今までの変化とは違います。
姿も服装も、髪も。
白夜の持つ力、妖狐の姫のあなただから
こそできるこの覚醒。
必ず覚醒してください」
『はい!』
ーー「流石、あの人達の娘ですね。
では行きます。
ーー 我の神の血にかけて
この者の新たなる力を目覚めさせよ ーー
…お願いします。妖殺姫」
ようさつき…?
その瞬間。
ピカッと眩しい光が視界を奪い、
私はその真っ白な世界から姿を消した。