お面妖狐 〜覚醒妖狐と沖田総司〜 Ⅱ
同じ事を言うんですね…。
「沖田君」
「はい」
「白夜は今。私達妖狐の姫は新しい力を
求めて覚醒しようとしているんだ」
妖狐の姫?白夜さんが??
新しい力を求めてって…。
「覚醒は自分の力を限界まで
引き出すからね、時間がかかるのよ。
それが今。
私も経験したのよ?」
あぁ、だからこんなに冷静なのか。
「まぁ、白夜なら大丈夫よ♪
私の娘だもん。
立派に覚醒してくれるわ♪
って、沖田君足怪我してるじゃない!!」
あ、そうだった。
気にしてなかったから痛みが無かったのかな。
思い出したら急にズキズキ痛くなってきた。
「手当しましょう?
来て?」
「はい」
白夜さんを背負ったままお母様に
ついて行き、白夜さんを紅葉で
赤や黄色に染まった草の上に寝かせ、
足の手当してもらった。