お面妖狐 〜覚醒妖狐と沖田総司〜 Ⅱ
「はぁ…はぁ…。
白夜様!記憶戻さないといけないのに
なんで置いてくんですか!!」
『あー、ごめん。忘れてた』
「酷いです!!総司も!!」
一馬は狐の姿に戻り、総司の頭に
ドドンッとと立つ。
「重いです」
「置いてった罰だ!
さっ!屯所に行きますよ!」
自分で歩きなよ…。
総司はため息をついて山を降りて
屯所に向かった。
***
「いきますよ」
屯所の前。
一馬は総司の頭から飛び降りて
半狐の姿になる。
「これって僕もなれますかね」
『なれるんじゃないですか?
九尾になったので』
総司がこの姿に…。
ヤバイ、カッコイイかも。
もう始まっている。
一馬は目を閉じて集中している。
そして、ゆっくり目を開けて左に手を
スライドさせ、狐の姿に戻った。