お面妖狐 〜覚醒妖狐と沖田総司〜 Ⅱ
総司の刀をギュッと持ってチュッと
接吻した。
すると、刀が黒色の光に包まれ、
鞘が黒くなり、刃は赤く染まった。
お、おぉ、カッコイイ。
ちなみに私のはその反対。
鞘が赤くなり刃が黒色。
「これでこの刀は妖怪斬り刀ね♪」
『うん。
母様。妖殺姫って、なに?』
「…妖殺姫?!」
なんでそんなに驚いてるの?
「もしかして…。…そうね。
妖殺姫はね、昔。
今よりも、もーっと昔に
妖怪と人間、妖怪と妖怪の戦があったの。
そこで、最後に生き残ったのが妖殺姫と
名乗る妖怪。
妖殺姫のお陰で戦が終わり、
そして、人間と妖怪の間に亀裂が入ったの。
その戦の後は妖殺姫は姿を見せなかったわ。
噂では死んだとか」
神様は私を妖殺姫と呼んだ。
私が、その妖殺姫?
でめ今よりも昔。
私はまだ生きてないはず。
「白夜は、妖殺姫の生まれ変わりなのかも
しれないわね」
『生まれ変わり?』