お面妖狐 〜覚醒妖狐と沖田総司〜 Ⅱ
あの映像では私は死んでいた。
みんなも、総司だけ置いて死んでいた。
妖殺姫は違う人。
そう、信じたい…。
「あ。刀が」
「そうよ~♪
白夜がせっ…『い、言わないで!!!』
ふふっ♪
白夜が覚醒して作った沖田君の
妖怪斬り刀よ♪」
もう、母様ったら…。
人間の姿に戻った総司に刀を渡すと
鞘から刀を抜いて嬉しそうに笑う。
「ありがとうございます。白夜さん」
『う、うん』
接吻して作ったなんて一生言いたくない…。
そういえば、この姿はどうやって戻れば…。
ポンッ
『あ。戻った』
いつも通りで戻ればいいのか。
「どうする?帰る?」
『んー、朝になったら帰るよ。
今夜でしょ?』
「そうね♪じゃあ、おやすみ」
『おやすみ』