お面妖狐 〜覚醒妖狐と沖田総司〜 Ⅱ
『治んない?当たり前だよ?
これ、妖怪斬り刀♪』
「姫様?!」
『治りが1ヶ月くらい遅くなるだけだから
安心して里に戻ってね?』
今まで普通に治ってきた傷が治らないなんて驚きだろう。
もっと刺してやろうか。
「あれ?天狗さん。
白夜さんを守るって言ってましたよね?
そんな傷で守れるとでも?」
総司は嬉しそうに刀を握って
「もっと痛めつけてやろうか」
オーラを漂わせてる。
「くそぉ…。
トト様!!俺を刺した奴やって!!」
そうミキの頭の上に乗るトト様に言っても
トト様はピクリとも動かない。
当たり前だ。
『刺したのは私』
「ひ、姫様ぁ…」
あーあ、泣いちゃった。
こいつ本当はお子ちゃまなんじゃ…。
「総司。白夜。こいつはなんだ。
間者か?」
『「はい。間者です」』