お面妖狐 〜覚醒妖狐と沖田総司〜 Ⅱ
夢
『総司!紅葉(こうよう)!』
「綺麗ですね〜」
少し肌寒くなった秋。
私と総司は一馬に言われた通り森に来て
紅葉を楽しんでいた。
あ、この木の実美味しいのだ。
総司に隠れてまだ葉だけの木の実の木に
チュッとキスをすると、ゆっくりと赤い実
になっていった。
プチッ
『総司!これ食べてみてください!』
「木の実?」
総司が赤い実を食べると。
「お、美味しい!!」
よかった、総司の口にあって。
「これ、秋に実るんですか?」
『ほ、本当は夏なんだけど、
ちょっと力使って』
「そうなんですか〜。
美味しいですね!」
『私のお気に入りでもあるんですよ』
総司と初めて町に行った時にこうやって
作って食べてた木の実だ。
懐かしいなぁ。