お面妖狐 〜覚醒妖狐と沖田総司〜 Ⅱ
『総司。お面まだ持ってますか?』
「はい♪」
『少しの間貸して欲しいです』
「いいですよ?
元々白夜さんのお面ですから、
返してと言ってもよかったんですが」
総司にあげたんだから私のじゃないよ。
次の日。
土方に外出許可を貰い、
お面をつけて一馬と
メデューサの元に来た。
「メデューサは塩が苦手ですから、
一応塩を持ってきました!」
『わー、頼もしー』
「白夜様、棒読みで言われても
嬉しくないです」
それはよかった。
じゃあ。
『一応、後ろの奴にも渡しといて』
「あー、天狗ですか」
「あ、バレてた?」
バレバレだ。
一馬でも普通にわかる。
「ここ、ですね」
少し薄暗く、湿った場所。