私の宝物

「 あおちゃん着いたよ行こ! 」

ぁ、着いたんか。落ち着いて行こう。

ウィ-ン

「 こんにちは〜。
今日はどうなされました?」

ぇ…どうしよ。妊娠しましたなんて…
お母さんをチラッとみると

「 あ、すいません。
この子検査薬反応でたんで
診てもらっていいですか?」

「 はい。こちら問診票です。
お書きお願いします。」



「 あおちゃん、はい書いて!
そしてなんでさっき自分で言わんだ?」

カキカキカキカキ
「 言いずらくて…周りの目怖いし
受付の人になんて思われるか……。」

「 あお。あんた分かっとんの?
もし妊娠しとって生むってなったら
周りの目は今よりキツくなるんよ?
それを分かって受け入れて
強くならな子育てなんて出来んがよ!
それくらいの根性ないと!
いつまでもウジウジしたらいかん!」

そんなん…そんなん…

「 そんなんあおでも分かっとる!
けどまだ整理つかんがよ。」

「 そんなのお母さんも一緒や!」

「 うん。とりあえずこれ出してくる。」


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