ひとつの恋未来




「 しょ…た、んんっ…! 」



初めてのキスはちょっと苦しくて、でも
とても甘く溶けそうな感触だった。



全身の力が抜けそうになるのがわかる。



「 未央の初めてもらっちゃった。 」



私のぽっぺを優しく撫でながら微笑む。



その表情は夕日に照らされ、少しずつ
消えかかっているようにも見えた。



「 翔太の初めてももらったもん… 」



「 すべて未央が初めての人だったよ 」




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