ひとつの恋未来
部屋には先生らしき白衣の人が来た。
そして、ホッとした表情で" 戻りました "と一言言った。
お父さん、お母さん、そして理香と
海斗くんが泣きながら抱き合っている。
その中から理香がそばに来て、
私の手を握った。
「 ほんっとに心配したんだから…!
死んだかと思って……怖かった……。 」
「 り……かっ…… 」
名前を呼ぶと、手を握りながら声をあげ
泣き出す彼女の背中をさする海斗くん。
「 未央…、おかえり。頑張ったな! 」