ひとつの恋未来




「 でも未央は、時に微笑んだり急に涙を
流したりしていたの。だからお母さん、
心の中でまだこの子は生きてるんだ!って
ずっと信じていたのよ……。 」




「 本当に、ごめんなさい… 」



私が飛び降りた理由を、
誰も聞いてはこなかった。



お父さんもお母さんも怒ると思っていたが
" もういいのよ、生きているだけで十分 "
そう言って優しく抱きしめてくれる。



その笑顔はまるで翔太に似ていた…



" 生きていてよかった "



彼がそう言ってるようにみてた。



だから私は決めたんだ。



彼の分までしっかり生きようと…。




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