ひとつの恋未来




中学校の卒業式



翔太の姿はもちろんない。



周りの誰からも好かれていて、友達も
たくさんいた翔太はどこにもいない…



誰もが卒業を喜べる状況ではなかった。



花道を抜けると、お父さんとお母さんが
笑顔で待っていた。



ごめんね……私ぜんぜん笑えないや…。



「 未央… 」



声がして後ろを振り返った。



「 理香… 海斗くん 」




< 60 / 251 >

この作品をシェア

pagetop