私の幼なじみとの約束。
「なあ由良、藍さんに夜ご飯いらないって言っといて。俺寄る所あるから、先帰ってて。」



「わわっわかった〜!家に着いたときは、チャイム押して!?じゃないと警察捕まっちゃうし〜!」と笑ってみた。




「わかった、またな!」




「は〜い!」





…俺の寄りたい所は、ある公園だ。



由良と昔この公園で初めて出会ったから、あの場所に行きたかったんだ。



由良は覚えているか。俺がここで言ったあの"言葉"を。俺は忘れたときなんかない。



だってそれを忘れるなんて、俺にとってあり得ない。由良は多分覚えてないけどな。



ちょっと、辛い。今日はそんなことを思いながら公園のブランコに乗っていた。
< 29 / 39 >

この作品をシェア

pagetop