あたしはそれでもアキが好き
それでも
一晩中アキの病気について調べて、一晩中泣いて、一晩中悩んだあたしは、それでもアキの事が好きだと言う事に気が付いた。


今一番苦しんで悩んでいるのはアキ自身だ。


そんなアキが、あたしには本当のことを話してくれた。


それが、とても嬉しく感じられる事でもあった。


太陽が昇り部屋の中が照らし出された時、あたしはもう泣いていなかった。


あたしはまだまだ子供で人生経験も少ないけれど、今だからそこできることもあるはずだった。


あたしは出かける準備をして、7時になるのを待った。


一階ではお母さんが起きだして朝ご飯の準備をしている。


あたしは鏡に自分の顔を写して小さく笑った。


泣きすぎてひどい顔になっている。


でも、あたしは今すぐアキに会いに行きたかった……。
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