あたしはそれでもアキが好き
☆☆☆
あたしがアキの病気を勉強して色々知識を増やして行っても、アキへの気持ちは何も変わらなかった。
アキが好き。
その気持ちがあるから、毎日勉強して、毎日アキの家に通うことだってできた。
今日もアキの家に来て、学校の課題を一緒にやっている。
「なぁ美奈」
「なに?」
数学の課題から顔を上げてアキを見る。
「夏休みが始まった一週間たつのに、どっこも行かないのか?」
そう聞かれ、あたしは苦笑いをした。
実はお父さんの仕事が丁度忙しくなり始めていて、休みが取れないのだ。
お母さんと2人で少し遠いショッピングモールまで行くことはあっても、1日中遊ぶことはなかった。
「アキこそ。必ず家にいるじゃん」
「俺は通院があるからあんまり離れられないんだよ」
アキはほほ笑みを浮かべたままそう言った。
特に気にしている様子はないけれど、自分が失言してしまったことくらいは理解できた。
あたしがアキの病気を勉強して色々知識を増やして行っても、アキへの気持ちは何も変わらなかった。
アキが好き。
その気持ちがあるから、毎日勉強して、毎日アキの家に通うことだってできた。
今日もアキの家に来て、学校の課題を一緒にやっている。
「なぁ美奈」
「なに?」
数学の課題から顔を上げてアキを見る。
「夏休みが始まった一週間たつのに、どっこも行かないのか?」
そう聞かれ、あたしは苦笑いをした。
実はお父さんの仕事が丁度忙しくなり始めていて、休みが取れないのだ。
お母さんと2人で少し遠いショッピングモールまで行くことはあっても、1日中遊ぶことはなかった。
「アキこそ。必ず家にいるじゃん」
「俺は通院があるからあんまり離れられないんだよ」
アキはほほ笑みを浮かべたままそう言った。
特に気にしている様子はないけれど、自分が失言してしまったことくらいは理解できた。