♀乙女座と吸血奇術師♂~ヴァルゴトマジカルヴァンパイア~③
「-親愛なる乙女座、そして安宮礼士へ
舞台はかるた部、そしてそのかるた部で一年前に起きたある事件が、今回起ころうとしている新たな事件の発端となっている。
人物Aは、人物Bに復讐しようとしている。
そしてこの事件の結末は、三つ用意されている。
一つ目は、人物Bと人物Cが被害に遭う。
二つ目は、人物B、Cのみならず、人物A、つまり犯人までが被害に遭う。
因みに、一の結末は、犯人そのものが用意したもの、二の結末は、一の結末にたどり着かなかった場合に俺様が用意したもので、犯人にも了承はもらっている。
…そして三つ目の結末。
これは、お前達がこの勝負に勝つ為にたどり着かないといけない結末。
そして、その結末にお前達がたどり着いた時、この事件を解決する為の、ある一つのアイテムをお前達に持たせる予定だ。
そのアイテムをお前達が手にいれ、上手く使用する事が出来た時、お前達の勝利が確定するだろう。
これも、犯人に了承は得てある。
今回のヒントは、『犯人の気持ちを理解せよ』、そして、『E#102-32P』をよく読む事。
事件の起こる日は、丁度五日後の一月二五日の、全学年集会の日、年に一回行われる持ち物検査の日だ。
見事、三の結末に導いてみな。
吸血奇術師-、だって」
その挑戦状の内容を聞いて、春子は難しい顔をした。
「…今回はいつもと違って、犯人や被害者自身も知らされないまま、この挑戦を受けなければいけないのね。
今までよりも、ずいぶんと大変じゃあないですか、ねえ、礼士先輩?」
「う~ん、そうだな。
でも、いつもみたいに、とりあえず動いてみないと解決しないよ」
「でも、どこから手を着ければ…」
「それなら、まずはうちの図書室じゃないかな?」
「えっ?何故?」
「この挑戦状のこの部分、『E#102』は、図書室の棚に置かれる本の番号だと思うんだ。
確か、『E#』から始まる番号には、マジックについての本が並んでいた棚だったはず…」
「う〜ん、でも今日は確か図書室の本の整理の日だから、明日に持ち越しですね…」
「あっ、そうだった!
…う〜ん、残念だけれど、明日、だね」
こうして二人は次の日、これからかるた部で起ころうとしている事件に立ち向かう為に、図書室に向かったのだが…
舞台はかるた部、そしてそのかるた部で一年前に起きたある事件が、今回起ころうとしている新たな事件の発端となっている。
人物Aは、人物Bに復讐しようとしている。
そしてこの事件の結末は、三つ用意されている。
一つ目は、人物Bと人物Cが被害に遭う。
二つ目は、人物B、Cのみならず、人物A、つまり犯人までが被害に遭う。
因みに、一の結末は、犯人そのものが用意したもの、二の結末は、一の結末にたどり着かなかった場合に俺様が用意したもので、犯人にも了承はもらっている。
…そして三つ目の結末。
これは、お前達がこの勝負に勝つ為にたどり着かないといけない結末。
そして、その結末にお前達がたどり着いた時、この事件を解決する為の、ある一つのアイテムをお前達に持たせる予定だ。
そのアイテムをお前達が手にいれ、上手く使用する事が出来た時、お前達の勝利が確定するだろう。
これも、犯人に了承は得てある。
今回のヒントは、『犯人の気持ちを理解せよ』、そして、『E#102-32P』をよく読む事。
事件の起こる日は、丁度五日後の一月二五日の、全学年集会の日、年に一回行われる持ち物検査の日だ。
見事、三の結末に導いてみな。
吸血奇術師-、だって」
その挑戦状の内容を聞いて、春子は難しい顔をした。
「…今回はいつもと違って、犯人や被害者自身も知らされないまま、この挑戦を受けなければいけないのね。
今までよりも、ずいぶんと大変じゃあないですか、ねえ、礼士先輩?」
「う~ん、そうだな。
でも、いつもみたいに、とりあえず動いてみないと解決しないよ」
「でも、どこから手を着ければ…」
「それなら、まずはうちの図書室じゃないかな?」
「えっ?何故?」
「この挑戦状のこの部分、『E#102』は、図書室の棚に置かれる本の番号だと思うんだ。
確か、『E#』から始まる番号には、マジックについての本が並んでいた棚だったはず…」
「う〜ん、でも今日は確か図書室の本の整理の日だから、明日に持ち越しですね…」
「あっ、そうだった!
…う〜ん、残念だけれど、明日、だね」
こうして二人は次の日、これからかるた部で起ころうとしている事件に立ち向かう為に、図書室に向かったのだが…