囚われた瞳【琴子さんanother story】番外編2UP
バンッ!
「田口編集長、どうしてダメなんですか?
それに、検討くらいはしてくれてもいいじゃないですか⁉︎」
突っ返された企画書を机に叩きつける。
「いや〜、青山くん。そんなにカリカリしなくてもいいじゃないか?」
田口編集長が、のらりくらりと応戦する。
「だいたい…田口編集長は、読んだんです?
この企画。良い企画だと思わなかったんですか?」
「あーー、またさ…も〜っと、安上がりで見栄えのする企画、考えてね〜〜」
目を泳がせて、ちょっと用事があるから…と、そそくさと、社外に逃げられてしまった。
「何アレ……」