囚われた瞳【琴子さんanother story】番外編2UP
なんだかんだと、賑やかに五日間が過ぎた。

晴からの連絡はないし、現地の様子も分からないままだった。でも、

「岬さん、明日帰ろうと思います」

今週末で、あの日から3週間が経つ。

3週間したら、帰るって約束したんだ。

「そうか…分かった。送っていくから、用意が出来たら声かけて」

「はい。お世話になりました」

私は、あの部屋で待たないと、晴が帰って来れない。




・・・・・



翌朝

「テルさん、短い間でしたが、お世話になりました。
お料理…たくさん教えていただいて、ありがとうございました」

テルさんに深々と頭を下げる。

「ちゃんとご飯は食べるんだよ?」

はい、コレ。

と言って、ひじきの煮物やきんぴらゴボウ、当座煮などの常備菜をタッパーに入れて持たせてくれる。

「ありがとうございます」

「いつでも遊びにおいでよ」

「はい」

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