囚われた瞳【琴子さんanother story】番外編2UP
素敵な場所
翌朝は、いつもどおり早起きをした。石神井公園を走ろうと決めていたから。
昨日は、あっという間に日が暮れて夜になり、寝坊してしまった自分を反省した。
今日は、昨日みたいに晴天ではなく雲が多め。ジョギング用のスパッツの上に短パンを履き、軽く準備体操をして駆け出す。
桜の淡いピンクが、清々しい香りを放ち、別世界にいるような錯覚を起こす。
「荻野君?」
走る私の目の隅に、一眼レフカメラを構える荻野君が見えた。
ジョギングの足を止め、被写体に向ける真剣な横顔を見つめる。
普段は、飄々として穏やかな荻野君は、カメラを手に被写体に向かってる時は、別の顔を見せる。
どんな瞬間も逃さんとする真剣な表情だ。
昨日は、あっという間に日が暮れて夜になり、寝坊してしまった自分を反省した。
今日は、昨日みたいに晴天ではなく雲が多め。ジョギング用のスパッツの上に短パンを履き、軽く準備体操をして駆け出す。
桜の淡いピンクが、清々しい香りを放ち、別世界にいるような錯覚を起こす。
「荻野君?」
走る私の目の隅に、一眼レフカメラを構える荻野君が見えた。
ジョギングの足を止め、被写体に向ける真剣な横顔を見つめる。
普段は、飄々として穏やかな荻野君は、カメラを手に被写体に向かってる時は、別の顔を見せる。
どんな瞬間も逃さんとする真剣な表情だ。