囚われた瞳【琴子さんanother story】番外編2UP
「瑛二先輩?」
「正解。久しぶりだな」
少し口角を上げ、可笑しそうに私を見てる。
大学のサークルOBの瑛二先輩とは、私が卒業してから一度も会っていない。
久しぶりだなぁ。
瑛二先輩は、長めの茶髪で、その整った顔立ちと180センチを超える身長で、かなり目立つ存在だった。
まめにサークルに遊びに来ていた瑛二先輩とは、感覚や話が合ったから、キャンプやスキー、テニス…いろいろと誘ってくれて、おかげで楽しい大学生活を送ることが出来た。
付き合ってると誤解され、瑛二先輩のファンの子たちに嫌がらせされた事もあったけど、それも今では良い思い出だ。
カクテルが好きで、自分の作ったカクテルで、人を幸せな気持ちにしてあげたいって話してたっけ。
瑛二先輩、夢を実現させたんだ。
凄いな…