囚われた瞳【琴子さんanother story】番外編2UP
「ぶっ!ははは…何ソレ……っ、はは…
おまえ、おもしろ過ぎる。はは…」

突然、岬編集長が豪快に笑い出した。

「えっと…?」

そこまで爆笑するようなこと…言ったのか?私。

「…くすっ、悪い。ツボった」

何がだ?岬編集長の肩が、まだ揺れている。

返しようがなく、黙って岬編集長を見つめる。

「お、お疲れさまです。岬編集長。いらっしゃったんですね?」

取りあえず言ってみる。

「お疲れさま、青山さん。随分と集中してたな」


コト…


私のデスクに、紙カップの紅茶を置く。

編集部を出てすぐの所に簡易休憩所があり、コーヒーや紅茶を自由に飲めるようになっている。

わざわざ私に淹れてくれたの?

もう一つ、岬編集長が手にしてるのは、香りからコーヒーだろう。

「私に?ありがとうございます」

岬編集長が淹れてくれた紅茶を一口飲む。

私が、紅茶に何も入れないって、よく分かったな…




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