囚われた瞳【琴子さんanother story】番外編2UP
よっしゃー、一歩前進だ!

胸の前で拳を握り、ガッツポーズを作る。

「青山、順調に進んでるみたいだな」

良かったな…と、隣から永岡さんが労ってくれる。

「はい!企画書…諦めなくて良かった。永岡さんのおかげです」


パタン…


クライアント企業との打ち合わせで、外出していた岬編集長が帰ってきた。

「お疲れ様です。岬編集長」

にまーーっと、頬が緩む。

「ただいま…なんだ?そんな嬉しそうな顔されても、おやつは買って来なかったぞ?」

むっ、子どもかっ!

「違いますよ〜、岬編集長、聞いてください。
取材を申し込んでたお惣菜屋さんの、許可が出たんです。すごく美味しいお花見弁当なんですよ…そうだ!
今度、編集部のみんなでお花見に行きませんか?」

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