囚われた瞳【琴子さんanother story】番外編2UP
岬編集長が就任の挨拶をした時は、会話が続かなそう…なんて心配したけど、そんなの見た目だけだった。

やはり、福岡支社を一年で立て直した敏腕営業マン。
話題が豊富で、岬編集長との食事は楽しい。

「しかし、なぜ石神井公園なんだ?東京には他にも公園がたくさんあるのに」

「たまたま近くに石神井公園があって、毎週ジョギングするようになって、気付いたんです。
四季折々、花が綺麗だなって」

テーマパークも良いけど、生活圏にせっかく素敵な公園があるんだから、みんなに知ってもらいたかったんだ。

「そういえば、あの公園をジョギングしてて、歌詞が浮かんだってボーカルがいたな…」

「誰?どんな曲ですか?」

「俺が小学生の頃に流行った曲だから、青山は知らない」

むっ。

「岬編集長と私の年齢差、たった6歳ですよ?」

「あ?俺が大学生の時、青山まだランドセル背負ってたろう?」

「…むぐぐ」

ムカつく…
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