囚われた瞳【琴子さんanother story】番外編2UP
荻野君と一緒に下まで降りて行く。
マンションの前に、ネイビーのSUVがハザードを点灯させて止まっている。
「うわあ、大きい!荻野君の?」
「まさか。買ったのは父だから、俺のじゃない。借りてるだけ。どうぞ?」
少し車高が高いから、私の手を取り、乗り込むのを手伝ってくれる。
車のことは、よく分からない私でも知ってるイギリスの高級車。当然、うちの社用車と比べ物にならない乗り心地の良さだ。
「青山さん、大仏さまに会いに行こうね」
車内には、ライトクラシックが流れる。
ちょうど耳に心地良いように、音が絞ってある。
微かにグリーンノートの香り…助手席に小さなクッションが置いてあって、顔を近づけると、森の香りがする。落ち着く匂い…
「そのクッション、眠くなったら枕にしてもいいし、好きなように使ってくださいね」
「いい香りがするね」
そう言う私に、柔らかく微笑んだ。
マンションの前に、ネイビーのSUVがハザードを点灯させて止まっている。
「うわあ、大きい!荻野君の?」
「まさか。買ったのは父だから、俺のじゃない。借りてるだけ。どうぞ?」
少し車高が高いから、私の手を取り、乗り込むのを手伝ってくれる。
車のことは、よく分からない私でも知ってるイギリスの高級車。当然、うちの社用車と比べ物にならない乗り心地の良さだ。
「青山さん、大仏さまに会いに行こうね」
車内には、ライトクラシックが流れる。
ちょうど耳に心地良いように、音が絞ってある。
微かにグリーンノートの香り…助手席に小さなクッションが置いてあって、顔を近づけると、森の香りがする。落ち着く匂い…
「そのクッション、眠くなったら枕にしてもいいし、好きなように使ってくださいね」
「いい香りがするね」
そう言う私に、柔らかく微笑んだ。