青春はやってこない
電車に揺られ、ついたのは学校から二駅離れたあたしの街。

駅の近くのオシャレなカフェがあたしのバイト先。

あたしの学校はバイトもOKで髪の毛もピアスも校則に規定はなくて、制服はセーラーあるけど基本自由な感じ。

だけどそこそこの進学校って言われてて、あたしも頑張って入ったはいいけど勉強にはついてけないし、あたしみたいな派手なのもいるっちゃいるけど気が合わない。


「お疲れ様でーす」

「おっ!杏奈ちゃんじゃーん、お疲れ様〜」

裏口から入ると出迎えてくれたのは店長の洋さん。

ママの友達で、あたしにとっては本当に信頼できる人って感じかな、ゲイだけど。

「あれ?洋さん髪色変えた?」

暗めのブラウン系だったマッシュヘアーが明るいアッシュベージュになっていた。

「あ、そうなの〜。
なんか俺もイメチェンが必要かな〜って」

そういいながら楽しそうに髪を遊ばせる洋さんはほんとに子供みたいで可愛い。

「じゃあ準備できたらお願いね〜」

「はーい」

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