虹色ファインダー
・夢色
いつものように授業を終えて公園に向かった私。
奏次郎の姿を探すと、芝の上に横になって眠っていた。
そう言えば最初に出会った時も奏次郎はこんな風に寝ていたなぁ。
そんなことを思い出して私はクスリと笑った。
奏次郎の伸びた前髪から覗く寝顔は、少し幼くて可愛い。
やっぱり髭が邪魔。
すると奏次郎の鞄から何枚かの写真がはみ出していることに気づく。
まだ見たことない写真だ。
私は奏次郎を起こさないように注意しながら、その写真を取り出した。