夢気分をさめないで
☆
会長さん
ここに 来る予定でしたね
家族で・・・
今私が一人で
車椅子に乗っている会長を・・・
紅葉を踏みしめながら歩いている
「鈴ちゃん ありがとう」
なんて空耳が聞こえてきそう
黙って出て ごめんね
まだ副社長とは、何にも始まってないから本当赤の他人 1社員でしかないですよね
たまたま声をかけたお年寄りが会長だったって
小説の話を現実にしようと言った
まさかって思ったけど
会社でない素の社長の姿は貴重でした。
楽しかった、夢がさめたシンデレラは、灰をかぶって 1社員に戻りました、めでたしめでたし
だよね・・・・って涙が伝った
「もうすべき事 思うことやりとげたよ」
「だめだよ、夢を現実に卓志と一緒にならないと、小説の話にはならないよ」
卓志さんを狙っている社員多いんだよ、それに美穂だって
「美穂さんって私にじじいって言った女か?聞こえてたぞ、ああ言った女は葛城家には似合わない、鈴ちゃんならいい、運転手までクッキーやったんだろ?」
だって・・・私らしくしたら見たくれわるくても手作りがいいと思ったから・・・
「じゃあ約束してくれないか、週1で私の仏前に手作りの洋菓子色々供えてくれんか?」
お安いけど、社長さん嫌がらない?
「あいつの枕元にたつてやる」て舌をペロッってだした。
「鈴ちゃんもいつもの鈴ちゃんに戻ってくれよ、泣かれたら成仏できない、卓志と鈴ちゃんの子供として産まれるから、それまでさようなら」
うん、会長も・・・