恋する想いを文字にのせて…
「だから、クルミさんの思う通りの展開になりそうなら、小野寺さんはこのまま何も聞かなかったことにしてちょうだい。私達も2人を不幸にするつもりはないし、誰もが幸せになれる方法はないかな…と思って、話しただけのことなんだから」
「あら⁉︎ 私はこの人がクルミさんを好きだと思ったから話したのよ⁉︎ 彼女だってきっと同じ気持ちを持ってると思うわ!だって、この家に入る前、肩を掴まれて相当恥ずかしそうにしていたもの!…ねぇ⁉︎ 」
「えっ⁉︎ いや…あの……そうでしたか?」
思い当たる節がない事もない。
どさくさに紛れて何を言い出すんだ…と焦った。
津軽先生は黙り込んだまま俺の顔を見ていた。
その鋭い視線の先には、漫画家としての観察力も感じた。
「私はそれに対してあれこれとコメントするのは避けておく。でも、折角知り合えた人達が幸せになれればいいな…と思うわ。お互いの人生が変わるチャンスがあるならそれを受け入れてみるのも手だと思うし、そうすることでクルミさん自身の気持ちも変わっていけると思う。…でも、残りの時間は少ない筈よ。ご両親には早く手紙を出すつもりだと言ってたし、大した荷物もないからまとめるのも送るのも少なくて済むと笑ってたから…」
「…頑張れ、若者!私は年だけど応援はしてあげるよ!」
萌子さんはニヤリと笑って立ち上がった。
俺の側に来て、こう言葉を付け足した。
「あら⁉︎ 私はこの人がクルミさんを好きだと思ったから話したのよ⁉︎ 彼女だってきっと同じ気持ちを持ってると思うわ!だって、この家に入る前、肩を掴まれて相当恥ずかしそうにしていたもの!…ねぇ⁉︎ 」
「えっ⁉︎ いや…あの……そうでしたか?」
思い当たる節がない事もない。
どさくさに紛れて何を言い出すんだ…と焦った。
津軽先生は黙り込んだまま俺の顔を見ていた。
その鋭い視線の先には、漫画家としての観察力も感じた。
「私はそれに対してあれこれとコメントするのは避けておく。でも、折角知り合えた人達が幸せになれればいいな…と思うわ。お互いの人生が変わるチャンスがあるならそれを受け入れてみるのも手だと思うし、そうすることでクルミさん自身の気持ちも変わっていけると思う。…でも、残りの時間は少ない筈よ。ご両親には早く手紙を出すつもりだと言ってたし、大した荷物もないからまとめるのも送るのも少なくて済むと笑ってたから…」
「…頑張れ、若者!私は年だけど応援はしてあげるよ!」
萌子さんはニヤリと笑って立ち上がった。
俺の側に来て、こう言葉を付け足した。