恋する想いを文字にのせて…
走っている電車のスピードがノロ過ぎる…と思ったのは初めてだった。


こんなにも焦っている自分を知るのもきっと初だろう。



いつからそんな自分になってしまったのか。



そう……多分……あの海景色の描かれた手紙が、舞い込んできてからだ。



あの美しい字で書かれた自分の名前に魅入ってしまった。


全てはきっと、そこから始まっていた。


これから先のことも全部、あの手紙から始まっていくんだーーーー。





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