恋する想いを文字にのせて…
13通目、言葉以上に語って
背後から走り寄ってきた人は、息を弾ませながらネクタイの結び目を緩めた。
額には汗が光り、筋の様に流れてくる雫を手の甲で払いつつ私に言った。
「良かった……まだここに居てくれて………」
安堵した表情を見つめながら、どうして彼がここへ来たのかが謎だった。
「な……」
「誰だよ。そいつは」
反対側から声をかけてきた男に気づき、目の前にいた人はそっちを向いた。
ハッとして振り返り、慌てて叫んでしまった。
「誰だっていいでしょう!!貴方には関係のない人です!!」
怒鳴る様な声を聞いて、我慢出来なくなった我が子がしゃくり上げて泣き出した。
必要以上に感情を抑え込んでいたせいもあり、激しく嗚咽している。
叫ぶような声は次第に嗄れ始め、過呼吸に近い息を吐き出した。
「純っ…!」
ぎゅっと抱きしめても、パニックは治らない。
返って酷くなりつつある症状に、自分の心が押し潰されそうだった。
「純……純くん……ごめんね……大丈夫……怖くないから……」
震える体を宥めながら背中をさすり続ける。
その小さな体を受け取った人が、軽々と子供を抱き上げた。
「よしよし。泣くな。男の子だろう…?」
背中を叩きながら宥め始める。
純也は一瞬ビクつきはしたものの、直ぐに慣れてその人にしがみ付いた。
あっけに取られながらも2人の姿に困惑した。
後ろに立っている男も、きっと同じ様な思いをしていたに違いない。
額には汗が光り、筋の様に流れてくる雫を手の甲で払いつつ私に言った。
「良かった……まだここに居てくれて………」
安堵した表情を見つめながら、どうして彼がここへ来たのかが謎だった。
「な……」
「誰だよ。そいつは」
反対側から声をかけてきた男に気づき、目の前にいた人はそっちを向いた。
ハッとして振り返り、慌てて叫んでしまった。
「誰だっていいでしょう!!貴方には関係のない人です!!」
怒鳴る様な声を聞いて、我慢出来なくなった我が子がしゃくり上げて泣き出した。
必要以上に感情を抑え込んでいたせいもあり、激しく嗚咽している。
叫ぶような声は次第に嗄れ始め、過呼吸に近い息を吐き出した。
「純っ…!」
ぎゅっと抱きしめても、パニックは治らない。
返って酷くなりつつある症状に、自分の心が押し潰されそうだった。
「純……純くん……ごめんね……大丈夫……怖くないから……」
震える体を宥めながら背中をさすり続ける。
その小さな体を受け取った人が、軽々と子供を抱き上げた。
「よしよし。泣くな。男の子だろう…?」
背中を叩きながら宥め始める。
純也は一瞬ビクつきはしたものの、直ぐに慣れてその人にしがみ付いた。
あっけに取られながらも2人の姿に困惑した。
後ろに立っている男も、きっと同じ様な思いをしていたに違いない。