恋する想いを文字にのせて…
2週間という日々は、瞬く間に過ぎていった。
胸を弾ませながら待ち合わせの場所へ着くと、最上来未は空を見上げるような格好で立っていた。
「来未さん!」
声を跳ね上げる俺に気づいて振り向いた。
口元に笑みを浮かべる顔色は、何だか青ざめているように見えた。
「小野寺さん、こんにちは…」
前に見せてくれた時と同じように微笑んだけれど、何処かが違う気がする。
覗き込むような仕草をすると、さぁ…と顔を赤らめた。
「な…何ですか?」
白い肌の一部分だけに色が指す。
それを目で黙認して、「いえ、別に…」と答えた。
「お待たせしました。随分と待たれましたか?」
青白いような顔色を気にしながら聞いた。
頬の赤みに手をやっている彼女は、「いいえ。ちっとも」と笑顔を見せる。
「私もさっき着いたところなんです。間に合って良かった…と、ホッとしていたところです」
「そうでしたか。良かった。……じゃあ、早速行きましょうか」
切符売り場を指差して促した。
頷いた彼女は、俺よりもワンテンポずれて歩き出す。
背後から来る人の様子を気にしながら券売機の前に立った。
「津軽先生の家は都心から離れた場所にあるんです。田園が多い地域で、本当に都内なのか…と疑いたくなるような場所で…」
切符を差し出すと、彼女はそれを受け取りながら笑った。
「ふふっ。何だか津軽先生らしいですね。思ってた通りです」
胸を弾ませながら待ち合わせの場所へ着くと、最上来未は空を見上げるような格好で立っていた。
「来未さん!」
声を跳ね上げる俺に気づいて振り向いた。
口元に笑みを浮かべる顔色は、何だか青ざめているように見えた。
「小野寺さん、こんにちは…」
前に見せてくれた時と同じように微笑んだけれど、何処かが違う気がする。
覗き込むような仕草をすると、さぁ…と顔を赤らめた。
「な…何ですか?」
白い肌の一部分だけに色が指す。
それを目で黙認して、「いえ、別に…」と答えた。
「お待たせしました。随分と待たれましたか?」
青白いような顔色を気にしながら聞いた。
頬の赤みに手をやっている彼女は、「いいえ。ちっとも」と笑顔を見せる。
「私もさっき着いたところなんです。間に合って良かった…と、ホッとしていたところです」
「そうでしたか。良かった。……じゃあ、早速行きましょうか」
切符売り場を指差して促した。
頷いた彼女は、俺よりもワンテンポずれて歩き出す。
背後から来る人の様子を気にしながら券売機の前に立った。
「津軽先生の家は都心から離れた場所にあるんです。田園が多い地域で、本当に都内なのか…と疑いたくなるような場所で…」
切符を差し出すと、彼女はそれを受け取りながら笑った。
「ふふっ。何だか津軽先生らしいですね。思ってた通りです」