来い、恋。
「俺はね、ぶっちゃけると、片想いのプロなんよね。」
は。何を。…この人、ドヤ顔でなに恥晒しとんでしょうか。
「へぇ。興味浅い。帰ります。」
「おい。そこは嘘でも興味深い言えよ。
まあ、待てって。電車までまだ、時間あるっしょ。」
帰ろうとする私の頭を掴み、先ほどと同様に無理矢理戻される。
どうやら話を聞く以外、選択肢は用意されてないらしい。
「はあ…。じゃ、3分だけですよ。」
携帯のタイマーを起動させ、3分に設定する。「抜かりないな」と呟く声を華麗にスルーして。
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「」