Pathological love
「ははっ………何でだろ?私が連理の部屋を往き来してるから、あなたの匂いに慣れたのかも。」
「どれ?俺の匂いがするって?」
連理は急に私に顔を寄せて、クンクンと鼻を鳴らして見せた。
「やだっ!!何してんのっ?」
「だから、本当に俺の匂いがするか確かめてんの!」
「これ以上来ないでって!!」
「嫌だね~!!」
連理から十分距離を取って、身構える。
「そう言えば、猫の名前ぼんじりからきてんの?」
「そうだけど…悪い?」
「あははははっ!!マジで?!ネーミングセンスおやじじゃん!!」
「別にいいでしょ!私の猫なんだから!大好きなペットには、大好きな名前をつけたっていいじゃない!!」
「別にいいけど、何?焼き鳥が好きなわけ?…………あぁ!!だから、あの火事起こした日も焼き鳥してたんだ?それでボヤって…ウケる!!」
「大体ウケるって何なのよ!!何もウケないわよ!!焼き鳥をバカにしたら、焼き鳥に泣くわよ!!」
「意味わかんねーし!!ウケる!」
「だーかーらー!!!」
私達は年甲斐もなくふざけて走り回って、久し振りに大声で笑いあった。
心地好い時間、今の二人の関係がずっと続くことだけを願っていた。