Pathological love

「穂純ちゃん?それはどうゆう意味なのかなぁ?」


「はい、ストップー!次は私、秘書課の泉 花枝です!宜しく。」


『またの名を~アイアンウォール!!』


今度は、私と美保ちゃんが声を揃えた。


「アイアンウォール?」


またもや穂純ちゃんが小首を傾げた。


「我が社の伊達男、営業三課のガールズキラーこと白川部長の専属秘書で、近寄ってくる女子社員をことごとく跳ね返す事から、その名が付きました!」


美保ちゃんが滑らかな語り調子で、説明した。


「あぁ!あの、ダンディーな部長さんですよね?そうなんだぁ!!秘書課のお仕事も多岐に渡るんですね!凄いですぅ!!」


「それって、バカにしてる?」


「そっそんな!滅相もない!!」


「私は、因みに営業一課の下っ端の永井 美保(ながい みほ)です。宜しく!私には、またの名は無いから、安心してね?」


「はいっ!あの、私は、新設のデザイン部の新人、叶 穂純(かのう ほずみ)です。宜しくお願いします!」


「あぁ!あの、新設のデザイン部の?へぇ~…じゃあ、上司はあの秋山さん?」


連理の名前が出た途端、一瞬にして皆の視線が私に注がれた。


「今日は、その話聞きたかったんだよね~~!!」


皆の目が期待で輝いている。


「私の話はいいわよ。それより皆の話が聞きたいんだけど…花枝、あなた結婚してるわよね?それも、めちゃめちゃいい男と。むしろ私は、そっちの夜の生活が聞きたいんだけどな……?」


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