Pathological love
わざと皆が気になるようなフレーズを組み込んで、感心を自分から花枝に移した。
「なっ何よ、急に!!私の事はいいじゃない!!」
「あ~~!!花枝さん、真っ赤!!」
「何を想像したんですかぁ?」
「花枝ったら、やらし~!!何思い出したの?旦那さん凄く優しそうで、紳士っぽいけど、やっぱり夜は豹変するわけ?」
花枝は真っ赤になりながら、二杯目のビールに口をつけた。
「あぁーー!もう、シラフではそんな話出来ない!!飲まなきゃ!!」
「あはははっ!!そうですよね~!じゃあ、私も飲んじゃいます!!飲んでいっぱい暴露しちゃいます!!」
「暴露って!!美保ちゃん、暴露話は自分のだけにしてよ?」
「えぇ?それは、保証できません!!」
『あははははっ!!!』
久し振りの女子会で、初めてのメンバーとは思えないほどの盛り上がりを見せた私達は、かなりの量のお酒を飲み干した。
二次会の舞台は、連理と初めて一緒に行ったショットバー『Alternative』へと移った。
「この店、私知ってる!M&Jの社長の行き付けの店~!結構いい感じよね?落ち着くってゆうか………お酒も美味しいし。」
花枝が酔っ払い特有のテンションで、急に声を上げた。
「へぇ~…そうなんだ。もしかして結構知る人ぞ知る…みたいな店なのかな?分からんけど~…とにかく入るぞ~!」
中に入ると、この間と違って、店内は混み合っていた。