Pathological love

「今、聞きました?お嬢様方って!令子さん!!オーナー凄く素敵じゃないですかぁ!!マジ、ムラっとしました!!彼女いるんですか?」


美保ちゃんが、珍しく食いついている。

確かに、リアルでは中々お目にかかれない程のクオリティーだ。


「美保ちゃん、もう少しオブラートに包もうよ……。」


「誰も聞いてないし、いいじゃないですかぁ!」


「もしかして、美保ちゃんって、そんなさっぱりした顔して、案外、肉食だったりする?」


美保ちゃんは微笑むと、ペロッと舌舐めずりをして見せた。


「私、こう見えて………夜は凄いんです。」


『いや~~~~~~!!!』


「ギャップあり過ぎ!!」


「肉食女子って、どうゆう所を取って言うんですか?」


「う~~ん……逆ナンとか?」


「それだけじゃ肉食とは言わないでしょ?ちゃんと食べないと。」


過激発言に、皆が一瞬にして私に注目した。


『きゃーーー!!!』


「え~!!マジですか?そっそれじゃあ………エッチのお誘いも自分からいく感じですか?!」


美保ちゃんは当然の様に、ニッコリ笑った。

純粋な穂純ちゃんは、顔を真っ赤にしたまま驚きで目をパチパチさせている。


「美保ちゃん………凄い。ノリじゃなくて、本当に好きな人にも、自分から行ける?私は、恥ずかしくて無理だわ~…。」


丁度よく、花枝が聞きたかったことを聞いてくれて、私は身を乗り出す思いで、聞き耳を立てた。


「恥ずかしい?何言ってんですか!好きな人に好きって言って、何が恥ずかしいんですか?」


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