Pathological love
「もしもし………今度の金曜の夜、どうしても会いたいんだ。」
前日の夜、凄く疲れたような声で斎藤さんから電話が掛かってきた。
こんな時間に、それもメールではなく、直接電話を掛けてくるなんて、それがいい話では無いことは分かっていた。
それでも、私もけじめをつける為に、お誘いを受けることにした。
いつものように、高級ホテルに別々にチェックインをして、一つの部屋に向かう。
ドアをノックすると、久し振りの顔が迎えてくれた。
「さあ、入って。」
「はい。」
いつもなら、部屋に入ると斎藤さんは、既にシャワーを浴びて、バスローブ姿でリラックスしている筈なのに、今日は何故かジャケットを脱いだだけだった。
私が、ソファーに座るや否や、斎藤さんは急に私を押し倒した。
「どうしたんですか?!………斎藤さん?」
必死に話し掛けても斎藤さんは黙ったままで、私をソファーに組敷くと、自分のワイシャツを乱暴に脱ぎ捨てた。
「ちょっと、待って………んんっ!!」
長年の付き合いだけあって、私の弱い所を熟知している彼は、次々と私に刺激を与えていく。
耳から首筋にかけて、斎藤さんの熱い舌が這えば、私の身体はビクンッと跳ねた。
「あぁ…………やぁ………」
欲求不満の身体は少しの刺激にも過敏に反応してしまって、私は我ながら情けなかった。
彼の手はお腹を撫で、そのままスカートの中の太股を探る。